自作アプリの進捗 + 自分が経験したアップデートの恐怖について


2013年、あけましておめでとうございます!
いそざき@OfficeHAKONIWA です。

iPhone 5 はとうの昔に発売し、自身の新作リリースからもずいぶんと時間が経ちました。
今日は自作アプリがなかなかアップデートできない理由について、進捗を交えてお話しします。

開発者の皆様には言わずと知れたことですが、Appleにはクリスマス休暇なるものがあり、クリスマスを挟んで何日間かの間(アバウトですみません)アプリのアップロードなどができなくなります。
今回「連続コピー監視ボード『コピカン』」の「iPhone 5 最適化」に向けてアップデートを申請し、クリスマス休暇の前に審査は通っていました。
‥が、今日、せっかく通った審査を無効にし、また修正版を申請しました。

今日まで見合わせた理由は「iPhone 5」用の AppStoreの画像の準備ができていなかったことと、お正月で落ち着いてMacと向かい合えなかったこと、にあるのですが、最後の最後にテストして、iOS4.3で少し動きが妙だと思っていた部分が特定でき、解決策がわかったので、新たに申請し直す段取りとなりました。

どこがどうおかしかったのかは結構個人的なミスなので、さておき…(^^;;

アプリ開発自体はすごく楽しいです!
悩むこともあるけれど、できたときの感動が大きいし、いろんな発展系の妄想は止まりません。
けれども私、はっきり言って「アップデート恐怖症」になっています。

過去に2回、致命的なバグを含むアップデートをしています。

1回目は「コピカンLite」の編集画面に移ろうとするとクラッシュする、というバグ。
2回目は「連続〜『コピカン』」の起動中にクラッシュする、というバグです。

1回目のバグは、完全に構造を変えてしまったがための自分のミスでした。
しかし、当初Lite版にそれほど多くのユーザーはいなく、アップデート後に自分ですぐに気がついたため、特急審査なる「特別で1回こっきり」な審査をお願いし、約半日で修正版をアップデートできました。

2回目のバグは、結果的には2012/07/05ごろに起こったAppStoreのサーバートラブルに巻き込まれたというのが原因でした。
そのときの記事がありました。
TechCrunch Japan

2回目のクラッシュバグを引き起こしたアップデートは「新型iPadでアイコンがでてないよ」というユーザーからのご指摘を受けてのものでした。
新バージョンがリリースされた直後にインストール確認して(アイコン云々はわからないけれど動きの確認)、ユーザーに連絡しようとしていました。
自分でアップデート版を確認する上で一番早い方法としてはプロモコードでのインストールです。
リリースされても、AppStoreのアップデート通知に反映されるまでには時間がかかりますから、これが一番いいと思ってます。
プロモコードを発行して自分の端末にインストール、そこで私がみたものは‥!
アイコンを押すだけでクラッシュする自分のアプリでした。
もう深夜にパニック、というか吐きそうでした。。。
何が原因かわからないけれどとりあえずアップデートを食い止める方法を考えました。
1時間以内に全ストアからアプリのセールを外す方法を見つけ、実行しました。
(「iTunes Connect」で対象アプリの「Rights and Pricing」→「Specific Stores」→「Deselect All」→「Save」です。)

夜通しデバッグし、実機やシミュレーターのテストだけでは生温かったのかと思いAdhocテストをし、「1回こっきりだよ」と言われた特急審査に申し込みました。
特急審査は普通なんらかの返信があってから審査にはいると思うのですが、そのときは何の返信もなく、やはり半日ほどで審査が通りました。
審査が通ったと連絡が入る少し前にクラッシュしたのは自分のアプリだけではなかったことが判明し、安定性が確認されるまではしばらくストアに出しませんでした。
その間、ストアにアプリがないということは苦情受付な窓口もなかったわけですから‥、「なんじゃいこのアプリは」と思って去っていたひともいたかもしれません。。。
けれども新バージョンがリリースされて割とすぐにストアから外したので、そのバージョンアップをしたのは20人ちょっと、その中で私と同じようにクラッシュバグを拾ってしまうiTunesのアカウントの人はたまたまいなかったのかもしれません。
ストアにアプリが復活した後もメールやカスタマーレビューでの苦情はなく、表面的にはこと無きを得ました。

そんなこんなで、テストでは計り知れないバグは潜んでいる、と思っています。
前者のバグであればAdhocで判明できたと思うのですが、後者のサーバー不調クラッシュはリリース後のインストールでないと判りません。
(しかもえらい騒動になっていたにもかかわらず、Apple的には「影響を受けたのは少数のユーザー」だったらしいのです、本当なのか…。)
そんな経験から自分はアップデートについては恐怖を隠しきれないし、今回年明けに見つけたミスは些細なものだったのですが、無料化でユーザーも増えている今、バグを認知しながらのアップデートはできないのです(>_<) 要約するとさっさとアップデートしない言い訳、になっちゃいました、あらら。
こんな恐怖症な私は審査通過後の自動リリースはしないし、開発者の方には手動リリースをお勧めします。
ちなみにクラッシュバグのサーバートラブルはあの一回きりだし、Appleも当時「今後はないよ!」とある記事の中で言い切っていました。
(バグに遭遇したけれども直接の連絡は一切ありませんでした。)
なので若干、私は心配しすぎているところもあります。
そこはご了承ください。

もっと場数を踏んでアップデート恐怖症だけは克服したいものです。

今年はおみくじも末吉だったので、きっと慎重にいきます! では〜。